2015年7月10日金曜日

タミヤ プレーワーク ペインティングブース

★★今回の記事は前のHPに掲載していた古い記事を
加筆修正してこちらへ移動させた物で
現在、タミヤさんからは改良型後継機
「スプレーワーク ペインティングブースII」
(強力なダブルファンタイプもラインナップされています)
が発売されています。


エアブラシによる塗装は多数の塗料ミストや揮発した溶剤成分を浮遊させ
それらを吸い込むのは健康上非常に良くない事は誰にでもわかります。

ではどうするか?
野外で吹くのが一番ですが、暑さ寒さに雨、更にご近所の目もありますので
室内で吹き付け作業をする人が殆んどなんじゃないでしょうか。
そんな時にミストやシンナー臭を吸い込み部屋の外に放り出してくれる機材が
この「タミヤ・スプレーワーク ペインティングブース」です。

購入してから10年位・・・・いや、もっとかな
かなり経ちますが、今だ現役でバリバリ働いてもらっております (^^ゞ

これだけ長期間使用しますと製品の良い点や悪い点がよく見てきましたので
ここらでもう一度、製品のレビューを更新してみたいと思います。

●長所
①見た目が良い
さすがタミヤ製といいますか、見た目だけではなくて作りもシッカリとしています。
②携帯性
たたむと持ち運びに便利な箱型になり、据え置きにせず
使用する時にだけ出し入れしているオカメにとってはとっても便利
キャリング用のハンドルが付いているのもいいですね
ただ箱型のためサイズがチョッと大きいかな
③静音性
他社の製品と使い比べたことは無いのですが
音的には低い方の部類に入ると言うことです。
オカメも使用していて全然気にならず、その面ではかなり気に入っております。

●短所
①吸引力
・・・・・弱いです(笑)
特にサフや全体塗装等、一気にブワ~っと吹きつけする時には
全然風量が足りずに外に塗料ミストが溢れてしまいます。
細吹き等をする分には全く問題は無いのですが・・・
②フィルターの掃除(交換)が大変
オカメにとって、これが一番の問題点。
独特のフィルター構造により長期連続使用やフィルターの交換・清掃が可能!
と言うのがウリなのです・・・・が
ボックス内にファイルターが内蔵されますので、清掃のたびに分解が必要
つまり「分解時に多数のビスを一々外さなくてはならない」ってことでして
ホコリの多い季節や、広い面積を一気に吹き付ける作業が続くと
フィルター詰まりによる吸引力の低下が大きく
そのたびに面倒な分解が必要というのは「かなりのマイナス点」になるのです。
多少の詰まりがあっても、元々の吸引力が強力ならば
抵抗の増加分はパワーでカバーできるんですけどね

●総評
タミヤらしいといいますか
全体的に見ると凄く良く出来た「優等生的な製品」なのですが
こう・・・ワイルドさに欠けているような雰囲気がありまして
え~っと、そう、ライトで上品なモデラー向きと言いましょうか(汗)
まあヘビー級のモデラーになっちゃうと
こういう移動可能なタイプの製品では追いつかず
据え付けの強力な物ってことになっちゃうんでしょうけどね(笑)

さて、今回のレビューのように、この製品には多少不満な点があったのですが
メーカーさんへ同じような意見が多数よせられたのか?
後続機では、これら問題に対応した設計がなされているようです。

まず吸引力の面では、必要ならば心臓部のファンをツインで装着可能!
大幅なパワーアップに対応しています。
更に構造変更により「吹き返し」が大幅に低減されているうえ
フィルター交換も多少しやすくなっているもようです。
(出来ればワンタッチで交換できると良いんですけどね)

と、まぁ~こんな感じで新型は凄く良さそうなんですけど
今使っている旧型がぜんっぜん壊れないんですよね(汗)
この辺りが「さすがタミヤ製品」ってところで
新型もその辺りの美点は継続しているでしょうから
次のブースを選択するときの大きいポイントになると思います (^^ゞ

ふ~~~
さて、これにてレビューは終了・・・・なのですが
これで終わっちゃ~ぁ~面白くないですよね?

なわけで
現在オカメがこのブースに施している改造点を一挙公開しちゃいます♪

これにより「フィルター交換の面倒さ」と「使用による吸引力の低下」を
ある程度解消出来てますので
まぁ~何かの参考って感じで気楽に見てくださいませ(笑)


まずはノーマルのフィルターを見てください

この畳んだ薄いフィルターの間を、空気がクネクネと蛇行したり透過したりしながら
スポンジに付着させてミストやホコリを取る設計になっており
たとえスポンジがビッシリと詰まったとしても
最低でも蛇行して流れる空気の分は流量が確保出来るようになっています。

う~ん、なるほど・・・・良く考えられてますねぇ

さて、何度か分解清掃して分かったのは、吸引力低下の主原因は
「このスポンジに空気中の糸ホコリが詰まること」でして
しょっちゅうフィルター清掃が必要になってしまっていたのは
「塗装していない時までスイッチを入れっぱなし」
だったりするところにも原因があるようです・・・・

不要な時は、こまめにON/OFFしておきましょうね (^_^;)

では作業開始です
まずこのノーマル状態で付いているスポンジを全部外し
そのままボックスを組み立てちゃいましょう。

組み立て終わったら、ある物を買いにホームセンター等のペットコーナーへ


買ってくるのはインコのえさ・・・・じゃなくて
目が細かくて分厚いダンボール素材の「猫の爪とぎ」と言う製品。

オカメが買ってきた商品は高さがちょうどブースと同じだったので
写真のようにノコ刃でカットし、横幅のみを調整してやりました


で、これを写真のように吸入口の前に取り付けたら作業完了です。

その原理(ってほど大層なもんでもありませんが)は
塗料ミストはその紙素材自体に吸収してしまい
糸ホコリは細かい網の目により表面部分でストップ。
詰まりが気になりだしたら外に持っていってホウキでシュッシュッ
(たまにブラシ付き吸い口を付けた掃除機で吸ってやると更に良し!)
これならマメに、というか毎回でもメンテナンスが出来
常に空気の通りが良い状態で使えますよね。

吸引力も、排出口から出てくる空気の量からすると
ノーマルフィルター使用時と変わらない流量は楽勝で出ているようですし
音も静かなままってところも良い感じです♪

かなりの長期間、この仕様で使い続けておりますが
今のところ問題は発生しておりません・・・・が!
この記事を見て、やって見ようと思う方は
「必ず自己責任ということで」お願いしますね (^^ゞ

あ、そうそう
モーター部のシロッコファンは使用していると粉汚れが溜まってきますから
時々は分解清掃してあげましょう。
何年もやってない方は結構~重くなっててビックリすると思いますよ(笑)

最新の更新履歴

10.20 製作中にファインモールド製F-15Jを追加
12.07 製作中のバッカニア S.2C エリア88仕様を更新
11.25 製作中のバンパイア(空自仕様)を更新