2013年6月16日日曜日

ハセガワ 1/72 F-15 コクピットの製作方法 その1 (塗装仕上げ)

ハセガワ製F-15Jイーグルのコクピットの塗装方を紹介したいと思います。

現在ハセガワより発売されている72スケールのイーグルには新旧の2タイプがございまして
旧版はさすがに古いだけあって、まぁ~時代なりの「おおらかな」作りになっているんですよね(苦笑)
それに対し、新版の方は細かいディテールが凸モールドで彫刻されており
塗装するだけで立体感のある見栄えの良いコクピットに仕上がっちゃうんですよ、これが

(;^ω^) が、しかし・・・・・
説明書の塗装指示が大雑把なうえに、自衛隊機との相違点があったりしまして・・・・
おまけにスケールが小さいために少し塗装が面倒だったりしますから
今回はその辺りのことを初心者の方にも分かりやすく解説していきたいと思います。

ベテランモデラーの方には何を今更って内容だと思いますけどね(苦笑)



まずは今回使用する道具をば
クレオスのMrカラー324番ライトグレー、ホワイト、ブラック、フラットブラック、適当なグレー色
タミヤのエナメルカラー、XF-1フラットブラックと適当な茶系の色(今回はXF-64レッドブラウン)
出来るだけ細い面相筆 ※安物でも無いよりはましですよ、オカメも200円前後の安物ですし(笑)
と普通の筆(写真は確か100円ちょっとのタミヤモデリングブラシ (^^ゞ )

あと、あると便利なのは後ろに写っているMrリターダーマイルド
ラッカー塗料は乾燥が速いため、コレで希釈してやると作業中に筆先が直ぐに固まるのを防げます。
ま、その分乾燥が遅くなってしまいますので、使用する時に触って色写りしないよう御用心



さて、塗装する前のパーツを見てみましょう

まずは横の単三電池と比べてみてください。
どうです?小さいでしょう
この大きさで凸モールドがガッツリ入っていますので精密感バリバリ♪
コレに色を塗ってやるとですね・・・クックック・・・・キョ~~ッ!

(;^ω^) ってアホか俺は



では塗装に入ります。
まずはコクピット後方にある機器室から。
組み立て説明書にはココを57番青竹色で塗るように指示されているのですが
航空自衛隊で使用されているイーグルは白色なんですよね。
確か米国生産されているイーグルが青竹色だったと思うのですが
やっぱ自衛隊機を作るからには白で塗らないと、ここは様にならないでしょ(笑)

さて、白色を発色させる為に塗膜が厚くなってしまうのを防ぐため
今回オカメはこの部分のみエアブラシで塗装しております。
やっぱ白はブラシを使用した方が圧倒的に楽ですからね
しかしエアブラシを持っていなくても、パーツの成形色が薄いグレーですから
最近の隠蔽力が強いタイプの塗料(MrカラーGX等)を使用し
一気に厚く塗らず、薄めに希釈した塗料を数回に分けて根気よく&注意深く塗装すれば
筆塗りでも厚みがそれ程気になら無い塗装が可能でしょう

性能の良い塗料が手軽に入手出来るって、良い時代ですね(●^o^●)



次はコクピット側の塗装です。
ここは塗装指示で73番エアクラフトグレーになっているのですが・・・・
73番は光沢色でして、そのまま塗っちゃうとテカテカしちゃって実感が出ないんですよね。
凸モールドを削り落としてデカール仕上げにしちゃうのならば
光沢色の方が定着面(シルバリング防止)等々で都合が良いんですけどね。

なわけで今回は別の塗料を使用しちゃいましょう。
使用する塗料は324番ライトグレー(その名もズバリ自衛隊機内色!)
名前の通りの色でして、つや消しなので今回のような塗装時にはピッタリな色
最近発売されている限定品等の説明書では、コレが指示色だったりしますしね。

では塗っていきましょう。
グレーは隠蔽力が強いですから、少し大きめの筆でサッサッサ~と一回塗り。
これでコクピット内の基本塗装は完了です。

グレーが乾いたらメーター部のモールドに光沢ブラックを流しこんでやりましょう。
後で修正しますから、はみ出しに注意する位で形(真円)には拘らなくてもOKです。
次にパネル部分をつや消しブラックで塗装して、ここのステップは終了です

写真を見てもらえば分かりますが、現状では結構大雑把な感じになっていますね (^^ゞ



え~っと、乾燥を待っている間に機器室の細部塗装に入りましょう。

機器室右&後ろ側の壁にはブレーカーやリレー類がモールドされておりまして
1/72スケールですと、こういう所のモールドは結構いいかげんなキットが多いのですが
実機の写真と比べてみるとですね、このスケールにしてはかなり正確に出来ているんですよ、これがまた
そりゃ~レジン製等々のアフターパーツに比べれば、かなり簡略と言えますが
ノーマルでこれだけのモールド再現と考えれば上等でしょう

で、実機写真を見ながらモールドを適当な濃淡2色のグレーで塗り分けてやりました。
オカメは濃い方のグレーにジャーマングレーを使いましたが
色を持って無い方は手持ちのグレーに黒を混ぜて濃くしてやった物でも十分じゃないでしょうか
ってかつや消しの黒でもいいかもね

(^ー゚)b あ、ここの塗り分け方は写真を参考にしてくださいね



コクピット側の塗料が完全に乾いたので仕上げに入りましょう。

先に述べましたように、このキットのコクピットパーツは凸モールドで彫刻されております
つまりスイッチ類やメーター枠の部分が出っ張っているということでして
この「出っ張り」を上手く使ってやれば、楽に仕上げることが可能というわけ。

まずはパネル類の縁をスッキリさせてやりましょう
周りにはみ出した塗料を落としてカッチリさせてやるのですが、方法は簡単
凸モールドの縁を針やデザインカッター等の刃でコリコリとなぞってやるだけ
下地の成形色がグレーなので、剥がした箇所もそう気にならないでしょ?

パネルが仕上がったら、スイッチ類やメーター枠の凸部分を
これまたカッターの刃などでコリコリ削って下地の成形色を出してやります。
また、ドライブラシの要領でモールドの天辺部分にだけ塗料をのせるやり方もありますね。
この辺はケースバイケース、自分でやりやすい方を選んじゃってください。

これによりスイッチ等の凸部分は明るいグレーになって凄く立体感が出ますし
メーター類は、はみ出した黒が削られて(消えて)綺麗な(って程でも無いかな)円形になるんですよ。
最後に写真のように少し黄色と赤を入れてやると、さらに雰囲気が良くなりますよね♪

これでコクピット側の塗装は完了で~っす
どうです?この作業前の写真と比べてもらうと、かなり印象が変わっているのが分かるでしょうか



最後に機器室のモールドにメリハリを出すため
フラットブラックと茶系のカラーを混ぜた色でスミ入れしてやりました。
ここら辺は「好み」がありますが、このスケールですとメリハリがあった方が
オカメ的に感じが良いと感じるので、少し濃い目に仕上げてあります。
くっきりと立体感が出て、結構良い感じだと思いません?

で、機器室の塗装もこれにて完了
最後にパーツを組み合わせると・・・・・






これで日の丸イーグルのコクピットが完成~っ!
クゥ~ッ!いい感じでしょ?
新版のイーグルって塗装するだけで、こ~んなに渋いコクピットに仕上がるんです
まぁ~細かく考証に拘ると、実機との相違点も色々とあったりするんですけどね (^^ゞ

しかし高価なアフターパーツを使用せず、キットのパーツのみって考えると
中々どうして、たいした物だと思いません?これ
たぶん一般の方だと、これ位でも十二分に満足出来ると思いますし
拘る方はここから更にディテールアップすれば、さらに渋く出来ますしね♪

あっそうそう、モデルアート社から出ている資料本
「モデルアートプロフィール F-15 EAGLE of JASDF」
これはノーマルで塗装するにしても、拘ってディテールアップするにしても
ものすごぉ~~~~~~く便利な本でして
空自のイーグルを作りたい方にはムチャクチャお勧めですよ~
このキットのパネルとMSIP(改修)機のパネルの違いなんかも良く分かりますしね
オカメも今回しっかり使用させていただきました v(^◇^)v 

さて、1/72スケールの新版F-15Jイーグルのコクピット・・・・如何でしたでしょうか?
自衛隊機が好きな方や飛行機モデルに興味があるけど踏ん切りがつかない方
一度製作に挑戦してみては如何でしょうか。
出来の良いコクピットは、作っていると自分がその機体を操縦している気分になれて
もの凄~くハイな気分になれちゃいますよ~
って、変態かオイラは(笑)


でもねぇ・・・・・・
後ろの機器室って、キャノピーを閉状態で完成させると見えなくなっちゃうんだよなぁ~ (=ε=)

最新の更新履歴

10.20 製作中にファインモールド製F-15Jを追加
12.07 製作中のバッカニア S.2C エリア88仕様を更新
11.25 製作中のバンパイア(空自仕様)を更新