2013年5月11日土曜日

モデルアート臨時増刊号 エアモデル ウエザリングテクニック (2005.春)


2005年春に有限会社モデルアート社より発売された臨時増刊号
「エアモデル ウエザリングテクニック」です

戦車等のAFVプラモでは普通におこなわれている「汚し塗装」
航空機のプラモはまず機体ありき、機体を美しく仕上げるのが第一であり
製作におけるウエザリングのウエイトは、AFVに比べて軽いのが一般的なようです。
しかし、センスの良いウエザリングを施したエアキットは
美しく仕上がった作品とは、また違った魅力をかもし出しますよね?
その飛行機プラモに施すウェザリングを扱ったのがこの本なのであります。
チョッと前に発売された別冊(レビュー済み)に広告が載っており、まだ在庫がいくらかあるようなので
こちらもレビューして見たいと思います

では、レビュースタート!


まずは表紙
う~ん、シックで大人の雰囲気ですな (^^ゞ
購買層を意識してのことでしょうけど、こういう感じって・・・・・好き♪

次に目次です
内容は12機の作例プラス実機の汚れに関する考察が1つ
前半は海外モデラーによる汚し、後半は国内モデラーによる汚しと
作例記事が内容的に大きく二つに分かれており
塗装の嗜好の違いが結構はっきり分かって面白いですよ

★次からはハトゥ記事なので写真を小さめにしてありますが、ご了承くださいませ


では、まずは海外モデラーの作例写真と解説から
海外の作品って塗料の違いによる物なのか
表面のフラット(ツヤ消し)具合が強く、色彩もキツイ・・・・・・
オカメ的にはチョッとコッテリ過ぎるかなぁ・・・・なんて感じるのですが(^^ゞ
塗装面が絵画的な印象と言いうか雰囲気がありまして、これはこれで結構面白かったりするわけです。
ある程度以上の技術力(センス)のある方なら得られることも多いかも♪




お次は国内モデラー諸氏によるウェザリングの実践写真と解説
内容は
日本の大戦機によく見られる塗装の剥離表現×2
グラデーション塗装による表現
パネルラインの演出技法
筆塗りで行う現用機ウエザリング
吹きつけ塗装にエナメル使用のスタンダードな汚し
そして最近オカメがよく使うゾルを使用した自衛隊機のウェザリング
どうです?
写真を見ていただけると大体の感じはつかんでいただけると思います。


最後の実機の汚れに関する考察は読み物的な物でして
自分の考えでウェザリングの実践ができるレベルの人には
なかなか面白い内容だと思います。

では総評を
AFV系のウエザリングをネタにした本は結構ありますが
航空機キット向けのこういう本は珍しいんじゃないでしょうか

飛行機キットの基本、機体を美しく作ることが出来るようになりましたら
次はウェザリングでリアリティや雰囲気を求めてみるのも面白いと思います。
ウェザリングは奥が深く、この本だけで全てが理解&実践できる!
とは言いませんが(笑)これからやってみようと思う方にとって
「基本」や「ヒント」は十二分に与えてくれると思います。
ここから色々と読み取って、自分なりの作風を作ることが出来れば最高ですね

まぁ~しかし、自分で塗装の「世界」を構築出来ているレベルの方だと、
おそらくハウトゥー本にはならず、「読み物」になっちゃうんでしょうけどね (^^ゞ

最新の更新履歴

10.20 製作中にファインモールド製F-15Jを追加
12.07 製作中のバッカニア S.2C エリア88仕様を更新
11.25 製作中のバンパイア(空自仕様)を更新